日光感性神話をご存知ですか?
上記のサイトより引用しますと
、神霊の精気を受けて懐妊し、神の子を生むという形式の中でも、特に女性が日光に感じて妊娠し、太陽神の子を生むといった形式。建国神話及び始祖神話として語られる。
北アジアの遊牧騎馬民族に特有の神話であり、蒙古・鮮卑・契丹・高句麗などの神話や、華北に侵入して樹立された王朝の始祖伝承にも多く見られる。
ということで、
二系統の確執で取り上げた伝承
③美濃国方県郡水野郷楠見村
県氏の娘、未婚の女が懐妊
厚見郡 伊奈波神社の神が「その二つの石 はわが子」との託宣
女の家に忌垣を立てて祀った。<日本霊異記>
と酷似というわけで、女の腹に日光が射し懐妊の話はおよそ、十年位前からわたしの頭の中にこびりつき、ずっとナゾだったんですね。
こちらも参考→
太陽の母子神
ギリシア神話のダナエもそんな感じがしています。
そして、なんと
サルタヒコも!!
以下
加賀神社より
出雲国風土記によると
『ここに窟がある。 いわゆる佐太の大神のお産まれになった場所である。 お産まれになるそのときになると、弓箭が亡くなった。 その時枳佐加比売命が祈願して、「私の御子が麻須良神の御子であるなら、亡くなった弓箭よ出て来い」 と祈願された。 その時、角の弓箭が流れ出た。 その時お生まれになった御子は詔して、「これは私の弓ではない」 と投げ棄てた。 また金の弓箭が流れ出てきた。 これを持ち取って、「なんと暗い窟であろうか」 と仰せられ、岩壁を突き破って射通しなされた。 云々
その時光が加加とあかるくなった。 よって加加(かか)という。』
太陽崇拝
『出雲国風土記』では、洞窟の中にさした金の矢によって、枳佐加比比売命は妊娠し、佐太の大神を産んでいる。 谷川健一氏は『出雲びとの風土感覚』で、
加賀の潜戸をおとずれて、そこでわかったことは、洞窟が東西に向いているという事実であった。 洞窟の西の入り口に舟を寄せてみると、穴の東の入り口がぽっかり開いている。 そのさきに的島とよばれる小島が見える。 その的島にも同じように東西に貫く洞窟があって、つまり、加賀の潜戸と的島の二つの洞窟は東西線上に一直線に並んで、もし的島の東から太陽光線が射し込むとすれば、その光線は的島の洞窟を貫き、さらに加賀の潜戸の洞窟もつらぬくということが分かった。
二つの洞窟の方向は、真東ではなくやや北の方にずれている。 したがって、それは夏至の太陽がのぼる方向に向いている。 夏至の太陽は的島の東に姿を現し、的島の洞窟と加賀の潜戸を一直線に射しつらぬく。 そのときに、それは黄金の弓矢にたとえられたのであり、太陽の洞窟から、佐太の大神は生まれ出たのであった。
と記している。 古代人にとっては、洞窟は母の胎内であり、洞窟の入り口は、門・鳥居ともいうべきもので、太陽の光がさすということは、日の御子誕生のための聖婚の行為であった。-天照大神と前方後円墳の謎より-
二見ヶ浦では、夏至の日に太陽は富士山の真上から、昇る。沖の700m沖合いには、
興玉神石(→後祭神猿田彦大神の誕生石と伝えられている)が海の下に鎮まっているという…。
「太陽」が岩に依りつきお生まれになった神、猿田彦大神・・・常世の神が太平洋の彼方からよりつく聖なる場所、二見。ふたたび見る、太陽神。太陽神のよみがえり。